2017年6月8日木曜日

京都府立医科大学「人権論」講義に登壇しました

6月6日、京都府立医科大学にて、「人権論」の講義の1コマとして、「労働と人権」をテーマに、マタニティ・ハラスメントに関する講義をさせていただきました。

今年で3回目になるこの講義では、年々学生たちのマタハラに対する関心が高まり、その認知度や事前の知識や意識も高くなっていることを実感しています。今年の講義感想文の中には、大学受験の小論文対策や高校時代に学校で、実際にマタハラに関することを勉強した経験を持つ学生も少なくはありませんでした。やはり年々マタハラに関する問題が社会により一層顕在化し、メディアでも取り上げられるようになっていることを物語っていました。

講義では、私のマタハラ体験とその克服の過程の話から得たこと、また、社会がどうあるべきであるかということに加え、今年1月に行われた育児・介護休業法の法改正についても取り上げました。これは過去2回の講義の中ではお話できなかった嬉しいトピックの1つです。国も女性が働きやすい社会を作るために動くことが国民にとっては何よりの励みになりますし、学生たちが社会に出て医療現場で働く頃には、もっともっと活き活きと働ける職場環境が整っていることを願うばかりです。

私は毎年このように、学生たちに向けてマタハラの話が届けられることを嬉しく思っています。妊娠・出産という喜ばしい出来事に不利益な取り扱いはあってはなりません。しかし、妊産婦が権利ばかりを主張して過ごすのではなく、共に働く職場の人たちと相互理解を深め、お互いに感謝と思いやりの気もちを持って働くことが大切ではないかと考えています。学生たちはまだ1回生で大学で学び始めたばかりなので、社会に出るまでにまだ少し時間はありますが、私のお話したことが少しでも学生たちの心の片隅に残っていてくれたら幸いです。

これからも色々な形で、様々なところで私の経験談と気づいたこと、これからの社会に必要なことをお届けできたらいいなと思っています。





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